IHクッキングヒーターの電磁波とは

電磁波と一言で言っても、周波数によりそれぞれ特性があります。
周波数とは1秒間に繰り返される波の数のことで、ヘルツ(Hz)という単位で表されます。
レントゲン撮影のときのエックス線、皮膚ガンの原因と言われる紫外線も電磁波。携帯電話やラジオ、テレビの電波も電磁波。光だって電磁波の一種なのです。

さて、それではIHクッキングヒーターから出る電磁波は上の図ではどこの部分に該当すると思いますか?
エックス線?まさかね。中波?うーん、おしい!超低周波?・・・ちょっと正解かな。答えは超長波と超低周波。
超低周波っていうのは送電線や一般家庭電化製品から出る50Hz~60Hzの周波数。
超長波っていうのは3kHz~30kHzの周波数で、水中でも伝わるため、海底探査にも応用できるんだって。
だからって、IHクッキングヒーターで海底調査に挑んでもダメだよ・・って冗談はさておき、厳密にはIHクッキングヒーターからの電磁波は20kHz~50kHzなので、超長波の上のほうから長波にちょっとかかってるって感じで覚えておいてね。ちなみに電子レンジの周波数は2.45GHzなので、IHクッキングヒーターからの電磁波とは全く違う周波数だよ。(調理器具で加熱するから同じ構造だと勘違いしている人が多いようだけど電子レンジはマグネトロンと言う装置で水分子を振動させて加熱してるんだよ。)
表で見たほうが分かりやすいと思うので下の図で確認してね。

電磁波の種類と特徴
名称
周波数
(Hz)
特徴
主な用途
ガンマー(γ)線
放射線のひとつ。高エネルギーで数センチの鉛も貫通する。透過能力が高い。原爆の放射能にも含まれる。生体への影響は大きい。 科学観測機器
エックス(X)線
感光作用、イオン化作用。宇宙からも降り注いでいるが波長が短いためオゾン層に吸収され地表にはほとんど届かない。 医療機器(X線、CTスキャナー)
紫外線
科学作用、生理作用。弱い紫外線でも長時間皮膚をさらすと炎症を起こす。 殺菌灯、日焼けサロン
可視光線
30THz~300THz
目を刺激して視覚を発生させる。 光学機器
赤外線
3THz~30THz
原子やイオンを振動。ほとんが熱エネルギーに変換。 工業用(加熱・乾燥)、赤外線ヒーター、赤外線写真

サブミリ波
300GHz~3THz
光通信システム
ミリ波



30GHz~300GHz
空気中水分により減衰を受けやすい。大容量通信に適す。 衛星通信、各種レーザー
センチ波
3GHz~30GHz
鋭い指向性があり、他からの妨害を受けにくく、他への妨害に少ない 携帯電話、PHS、衛星放送、無線LAN、ブルートゥース、電子レンジ
極超短波
300MHz~3GHz
アンテナが小さくてすむので、移動体通信に使われる 携帯電話、テレビ、タクシー無線、航空機電話
超短波
30MHz~300MHz
電波の直進性が目立ってくる。 航空管制通信、テレビ、FM放送
短波
3MHz~30MHz
電離層で反射するので、小電力で遠方まで届く。 船舶・航空機通信、国際放送、ラジオ
中波
300kHz~3MHz
地表面を伝わる性質、低い山は乗り越える。 船舶・航空機用ビーコン、AMラジオ
長波
30kHz~300kHz
地表では安定しており、温度の影響もすくない。 船舶・航空機用ビーコン、無線航行
超長波
3kHz~30kHz
遠方まで届く、海水への浸透性がよい。 無線航行(オメガ)


超低周波
50Hz 60Hz
波長が長すぎて電磁波としての性質が現われにくい、正確には電磁界という。 高圧送電線、家庭用電気製品

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